大学進学にあたり、多くの家庭が奨学金の利用を検討しますが、借りない選択肢を探す場合もあります。ここでは奨学金を借りずに進学を目指す具体的な方法や注意点についてご紹介します。
奨学金を借りない選択肢の例
- 公立大学や国立大学の利用:私立大学と比べ学費が抑えられることが多く、家計への負担が軽減されます。例えば、東京のある家庭では、国立大学に進学することで年間学費を約60万円抑えられ、その分を生活費や教材費に充てています。
- 自治体や企業の給付型奨学金の活用:返済不要の給付型奨学金は、成績や家庭状況によって支給される場合があります。募集状況は自治体や大学のWebサイトで確認してください。東京都の場合、生活困窮世帯向けの独自給付型奨学金もあり、申請には詳細な家計状況の提出が必要です。
- 教育ローンの併用:奨学金とは異なり、親が利用するケースが多い教育ローンも検討されます。返済条件や利息を慎重に確認しましょう。たとえば日本政策金融公庫の教育ローンは比較的低金利で利用できる一方、返済期間や収入の見通しを踏まえた計画が不可欠です。
- アルバイトや家計の見直し:学生自身の収入や家計の節約も大切ですが、学業とのバランスに注意が必要です。実際に関西の家庭では、学生が週15時間程度のアルバイトを行い、学費の一部を補っていますが、無理なく両立できる範囲を見極めています。
具体的な手順
- まずは志望大学の入学金・授業料を調べ、全体の費用感を把握する。各種費用を合算し、年間・4年間の総額を明確にしましょう。
- 自治体や大学の給付型奨学金情報を収集。また、入学前説明会や進学相談会で専門スタッフに直接問い合わせて不明点を解消するのも有効です。
- 教育ローンなど別の資金調達手段を検討し、返済計画を立てる。返済開始時期や金利、返済期間の違いを家族で比較検討しましょう。
- 必要に応じて家計を見直し、収入増や支出削減を図る。光熱費や通信費の節約、保険の見直しなど複数の視点から無駄を洗い出します。
- 学生のアルバイト計画は無理のない範囲で立て、学業への影響を考慮する。定期的に自身の体調や成績の状況を振り返り柔軟に調整することが重要です。
失敗しがちな落とし穴
- 給付型奨学金の応募締切を見落としたケース。自治体や大学により申請時期が異なるため、早めの情報収集が欠かせません。
- 教育ローンの返済負担を過小評価し、卒業後の収入見込みと乖離してしまうこと。親子で返済計画を慎重に練りましょう。
- アルバイトを増やしすぎて学業がおろそかになること。これにより、成績不振で奨学金給付の条件を満たせなくなるリスクも発生します。
- 家計の見直しがおろそかになり、結果的に無理な資金計画で家庭内トラブルを招く場合。定期的な家計チェックを習慣化することが大切です。
できる人の手順(チェックリスト)
- 志望校の学費とその他費用を一覧化し、進学資金の全体像を把握している
- 自治体・大学の給付型奨学金情報をこまめにチェックし、申請に必要な書類を準備している
- 教育ローンを利用する場合は複数の金融機関で見積もりを取り、比較検討している
- 家計簿や収支計画で、実際の支出と収入を把握し無理のない節約計画を立てている
- 学生自身が自身のスケジュールと体調を把握し、学業とアルバイトのバランスを維持できている
- 進学相談窓口や大学の学生支援課など、専門家への相談ルートを確保している
相談先(一般的な窓口)
- 各大学の学生支援課:学費や給付型奨学金に関する相談が可能で、最新の情報を得られます。
- 自治体の教育支援課:地域独自の奨学金や教育費助成について案内しており、申請方法もサポートします。
- 日本学生支援機構(JASSO):奨学金制度全般の情報提供や相談が受けられます。電話やオンラインの相談も充実しています。
- 教育ローンを提供する金融機関の窓口:返済計画や条件について直接相談でき、疑問点を解消できます。
- 学校の進路指導部や地域の進学相談センター:家計の状況に応じた進学計画の相談や資金準備のアドバイスを受けられます。
まとめ
奨学金を借りない進学には工夫や綿密な計画が求められます。具体的な手順を踏み、失敗しやすいポイントに注意を払いながら、多様な選択肢を比較検討することが安心して進路を選ぶ鍵となります。家庭の状況や学生本人の意向を踏まえ、早めに情報収集・相談を進めることで、負担の少ない進学を実現しましょう。

コメント